生活で手にするポイントを米国株に

スーパーの買い物で使うポイントカード。Tポイントや楽天ポイント、そういった生活で手にするポイントが、証券投資に使える時代が来ています。このサイトでは、そのポイント(主にTポイント)を使って米国株投資をする過程を紹介しながら、ポイントを資産として活用するTIPSをみなさんに提供していきたいと思います。

前提:株を買うしくみがわかっている人向けに

わたしは2006年当時に資金を6倍にした経験がある投資家です。一時期は専業で頑張っていた時期もあり、株式投資についての基本的知見をほぼ網羅しています。そのため、記事に出てくる専門用語も多めで、それらをいちいち解説することはほぼありません。株を買うしくみがわかっている人向けに、新しい視点を導入する、というスタンスで運営していきます。

配当金投資をスピードアップさせる「ポイント投資

投資の世界・資産運用の世界は、値上がり益や配当金を得て経済的自由を手に入れることがその参加理由です。アメリカの多くのリタイア世代では、長年積み重ねてきた持ち株から得られる配当金で年間の生計をまかなう「配当生活」がマジョリティを占めています。この配当金は、「株を買う」「得た配当金を再投資する」という手段で得るものですが、少ない資金で始める人たちにとっては、資産がそのレベルに至るまでに気の遠くなるほどの時間と忍耐が必要になります。それを少しでも早くアップさせるには、以下の3つの可能性が考えられます。

  • 1.投資で短期的に大儲けをして資産を増やす
  • 2.元金を給与やへそくりからとにかく急いで積み上げていく
  • 3.裏技を使って複利効果をすぐに生み出す

1はよほどの才能と運がないと実現は不可能です。すべての人が等しく成果を上げていくには、2を優先させながら、3を使ってスピードを「ちょこっと」上げていくしかありません。3の裏技にわたしは「ポイントを活用する」ことを提案したいのです。

配当投資家が語ること視野の狭さにひっかからない

配当生活のような経済的自由を得ることを、昔は「金持ち父さん」今は「FIRE」と銘打って活動し、その資産レベルを披露する投資家さんたちが無数にいらっしゃいます。その人たちの言うことには、「配当銘柄に投資しよう」ということですが、それを実感できるのは、資産規模が1000万円をすぎたあたりからです。また、ほとんどの人たちが配当を得ることを、持ち株からしか考えていません。「配当」とはふだんの生活の中で至る所にあることを忘れてしまいます。

  • スーパーの安売り
  • クーポンで得られた値引き効果
  • 誰かのサービスを無料で使わせてもらった効果

これらもわたしたちが得ている「配当」なのです。この配当を少しでも株式投資に回すことで、すでに先行している1000万円クラスの投資家以上の投資効率を実現し、追いつき追い越すことを目指そうということです。

その手段にポイント投資を採用します

ポイント経済圏ごとに使うポイントが違ってくる

ポイントを投資に活用できるのは、楽天ポイントとTポイントが今のところは汎用性が高く、このどちらかあるいは両方を活用することになります。が、それぞれの生活圏で、どちらのポイントが手に入りやすいかで、それぞれのとる戦略が変わってきます。私はたまたまTポイントを得やすい環境にいるので、このページでは主にTポイントの活用法を中心に記事を書いていきたいと思います。

永遠にポイントを生み出す機械を手に入れる

ポイントで株を買う、とくに配当銘柄を買うことは、永遠にポイント(配当)を生み出す機械を手に入れるのと同じです。ポイントは生活で得られる「配当」。それをポイント額分のタダ券と考えて新しく株を購入すると、購入単価はゼロで年数パーセントの配当が振り込まれるふたつのお得感を手にすることができます。

ポイントの使い道が、歯磨き粉やおせんべいをタダで手に入れていたわたしですが、それでは一度使ったらおしまい。消費しておしまいでした。が、ポイントを年利5%1株100ドルの株を1株買ったとすると、毎年5ドル(約510円)のポイント(配当)が支払われるわけで。これはおせんべいを買ってる場合じゃないぞ、となります。100ドルの株は1万ポイント以上の積み立てが必要ですが、意外とあっさり貯まるものです。

あなたは無意識に年間2000ポイント貯める素質がある

総務省が発表している家計調査、という統計があります。2019年の勤労単身世帯の毎月の食費支出は、年収200から300万円の人で毎月38454円、年収600万円の人で毎月47456円。二人以上世帯の場合、年収180~240万円の世帯で、毎月68525円、年収540~600万円の世帯で毎月86925円を使っている、と調査結果が出ています。この数字はスーパーで豚肉やきゃべつを買った合計額。外食は含まれていません。

Tポイントは一般的に200円で1ポイントです。食費をすべてTポイントがもらえるカード決済にした場合、食費の最低額と最高額を比較すると、年間で得られるポイントは以下のようになります。

38454円×12か月=461448円 ÷ 200円1ポイント =2307ポイント

86925円×12か月=1043100円 ÷ 200円1ポイント =5215ポイント

何も考えなくてもこれだけのポイントを年間ゲットできます。これに外食や各種サービス利用、さらにポイント5倍みたいなときに意識的に買い物をしていうと、年間で約5倍のポイントゲットが可能です。わたしは実戦でそれを確信しています。

年収200万円世帯でも年間1万ポイント得られます。

この1万ポイントを、年間配当4.6%のケマーズという銘柄に投資したとすると、ケマーズは4株買うことができます。そして毎年4株分、4ドルの配当を得ることができます。約400ポイントが自動で振り込まれる仕組みを得ることになります。しかもタダです。自分のお金は一切使いません

このからくり、知れば知るほどお得であることがわかります。わたしはこのサイトでこの解説を試みていきたいと思います。