投資の第一歩は節約から

  • 2020年8月10日
  • 2020年12月7日
  • 節約

株式投資のみならず、資産を増やそう、と思ったら、まずとりかかることは、節約です。資産は基本的に個々人の余剰資金を積み重ねて増やしていくものですが、一般的な生活を送る人には基本的にそういう余裕がありません。というか、考えたこともありません。そこで、節約でその余剰資金を生み出し、株や不動産、ポイ活に活用していこう、ということなのです。

今まで言われている節約とは違いますよ

いままで言われている節約の最終ゴールは貯金でしたが、これは大変頭の悪い作戦です。なぜかというと、多く貯めれる人が有利で、かつお金が自分で働かないから。これをひっくり返すには、資産に働いてもらって、年利5%以上の成果を出し続けることと、得た利益をすぐに投資に回す複利効果を活用しないといけません。超簡単な比較を表にまとめてみますが、毎月1万円ねん出して年利10%で資産運用した人と、毎月3万円ねん出して普通預金に貯金した人の20年後がどうなっているか。

3分の1の積み立ての人が20年目に抜き去るわけです。これらはひとつの例ですが、資産運用の真実は「想定よりも早く増やす」が真実なのです。節約で得たお金に働いてもらうことで、たとえ月1万円しかねん出できない人でも1億円に増やせるかもしれないのが、節約+投資の組み合わせの基本原則なのです。

自分の支出を把握する

節約の第一歩は、自分の支出の把握です。FIREなどにもこれが詳しく記されています。

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まあ、ここに書いてあることはかなり主観的ですので、まず、あなたが国民平均で何をどのくらい浪費しているかを知ることです。

総務省家計調査のデータを参照してみましょう。

この統計は、全国の世帯あるいは独身者が毎月どんな消費をしているのかを集計しているもので、日本国民の消費動向の内訳詳細を知るのに最も確実で信頼性の高いものです。この全国平均値と、各都市別、そして年収別の家計支出を自分の支出データと比較してみて、自分の消費が何か突出していないかをさがします。

最初はとまどうことばかりだと思うので、私から要点を以下に。

チェックすべきは①生活必需品、②外食、③通信費、④ユーティリティ、⑤家賃の5つです。特に家賃は、手取り収入の3割以下だと生活に困窮しない、とされている目安なので、まずここを比較することをおすすめします(住宅ローンの場合も同じです)。

多くの人が支出を削ることができるのが通信費と外食費です。一般的に格安スマホに変更したり、機種変更でローンを組まないなどの王道対策があげられます。外食はよほどおいしいものを特別に食べに行かないかぎり、ほとんどがゴミ消費です。チェーン店の冷凍食品をわざわざ食べに行くムダは、一度そういうところにバイトで勤めてみると死ぬほどよくわかるものです。技としては、コンビニで買ったものすべてを外食費に計上してみると、いかに自分が便利に負けてくだらない消費をしているかがわかるでしょう

生活必需品から明確なキャッシュバックをいただく

生活必需品は、必要だから購入するものなので、ここを削るとライフクオリティが下がり、健康に影響が出ます。ゆえにここは削るのではなく、いかにキャッシュバックをいただくかに注力します。キャッシュバックは2種類と1注意点。

1.安売りなどの値下げ効果

2.ポイント還元

3.それらを得るために使わなければいけない時間と集中力

「となり町で売っている10円のキャベツを往復2時間かけて買いに行く」のって、とってもバカですよね?安いものを手に入れるのにかかる時間と集中力がかかってしまうものは、総合的にプラスならばコンビニで済ます、という決断もありえるのです。節約活動をするうえで、これは常に頭に置いておくこととなります。

とくに私は「ポイント還元」にフォーカスして、ポイ活を積極的に取り入れることを提唱します。

考える時間を確保する。考えないでルーチン化させる。集中力を確保する

投資家としての節約の大きな目的は、つまらない行動を制御して投資について考えたり調べたりする時間と集中力を得ることです。お金を切り詰めるだけの節約は、前時代的の残念な行動です。くだらない。

毎日少量買っていた買い物を、1週間に1度とネット通販にまとめる

支払を一本化してお金の管理で無駄な労力(時間+集中力)を使わない

節約においてこの2つは重要な整理事項になります。

節約の目的は?

改めて、節約の目的は「資産運用をするための資金を定期的に確保すること」です。資産運用とは、「思ったよりも早く目的を達成する手段」です。節約で常に考えることは「投資について考えたり調べたりする時間と集中力を確保すること」です。これらを毎日の行動に反映させて、FIREへの具体的な道筋が見えてきます。

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