いろいろな統計で見えるカネ余り状況

コロナで世界が前代未聞の財政出動をしてくれているおかげで、個人のふところにはマネーが貯まってきている、という話。2021年になってもその状態は続いているらしく、ぱらぱらと統計データがメディアに載ることが増えています。

まず、アメリカ。マネーサプライ(お金を刷って流通させてる量)。爆増。

世界の動きはだいたい同じなので、日本で見てみる。マネーストック(その名の通り、ストックされているお金の量:マネーサプライの多様化で集計方法がちょっとかわったので名前もちょっとかわった)

2020年4月以降、動いていない。消費を抑えるというよりも、みんな休まされてしまっているので使うところがない、という状況。しかし、使うところをみつけた人たちは、株式市場に入ってきたのは、周知の事実。

市場における重要変化日は、11月3日。すなわち、米大統領選の投票日。ここから世界市場の上昇第2波が始まった。

上昇はすなわち資金の流入を意味するが、どこに入ってきたのか?という統計が3/21のモーサテで出てた。

米国株に加えて、グローバル型ETFへの投資が加速した。しかし、これはすべてではなく、MMFへの流入も大きなものだよ、というレポートが出た。

3月のジグザグ相場で手じまいして戻ってきた資金をいったんMMFにしておくから増えたのかな、と思ったけど、2020年4月くらいから高止まりしている。流入した資金のうち、4.4兆ドルが超後ろ向き投資の代表格・MMFで待機している、というのである。そんなバカな。

自分のケースを考えてみると、私はキャッシュポジションが常に20%以上維持しているので、もし同じパターンだとしたら、市場はあと2割くらい参加できる余裕がある、ということなのか?

ま、どうであれ、金余り状況ははっきりしていて、業績相場なんていうのは時期尚早。ボラティリティ勝負の銘柄に金が集まる、ということだろう。