日本時間10月2日13時ごろ、トランプ大統領はツイッターでコロナ感染を発表しました。
この投稿でトランプ大統領はトランプアカウント史上最多の「いいね」を獲得。アンチによる「ざまあみろ」「ほらみたことか」的な嫌味いいねであったことはいうまでもない。
そのとき、日経平均は急落。ドル円などほかの指数も急落しました。が、のちのアメリカ市場はおもしろい動きに。(ダウナスのグラフがそれ)

VIX指数連動型投信は上ヒゲで終了。上ヒゲ?

週末から週明けにかけて、容体が関心の的でしたが、土日を挟んでまあまあのタイミングでツイッターの投稿もあり、大丈夫だろう、と。投薬内容も市場の話題に。
デキサメタゾン:重篤な感染症に使用されるステロイド剤
レムデジビル(byギリアドサイエンシズ)
REGN-COV2:(by リジェネロン)モノクローナル抗体による抗体カクテル薬
ファモチジン(by ファイザー)胃酸などをおさえる
Zinc(亜鉛):薬の効果を増強させる
ビタミンD:ウイルスに抵抗する体をつくる
アスピリン:抗炎症
メラトニン:睡眠ホルモンの追加
REGN-COV2はリジェネロン社の抗体薬で、まだ初期臨床試験をクリアしただけのもの。未承認薬の人道的使用を認める「コンパッショネート使用」という超特例で大統領に投薬された。つまりはそれほどやばかったんじゃないか、と。レムデジビルはギリアドサイエンシズが作る不活化系薬。コロナワクチンではなく、元々はエボラ出血熱用で開発されたウイルスを不活化させる特性のあるもの。
トランプさん、コロナ感染後すぐにツイート。
「心配してくれてありがとうー」のツイートだが、やつれた感じがする。10月4日も似たような動画を公開。週末にかけてはトランプ応援団の投稿をリツイート。体調不安説などでメディアは盛り上がる。が、金曜日時点でVIX連動ETFが上ヒゲだったので、トランプ感染は織り込み済みだったと。
週明け月曜日10月5日。日経平均は割愛。米市場。3日金曜日の寄り底から、トランプ容体安定&退院するかも報道で上昇。

投薬で出てきた薬を作っているメーカーの株価はどうなったか?ややノーマーク気味のリジェネロンがいい感じの窓開け上昇。窓開けね。

ギリアドは全体の上昇に比べればそうでもない。それでも窓開け上昇だけど。もしかしたら今後コロナワクチン株はこういう動きになるかも、と思た。

ファイザーは、、まあ報じられたのが遅かったし、直接的なコロナ対策薬でもなかったけど、いちおう載せておく。しっかり窓は埋まっている。

米国市場が開くちょっと前、トランプ大統領は怒涛のツイート。選挙対策&トランプ応援団向けのものと取れるツイートだけど、コロナについての言及はまったくなくなっている(下のツイートが古い。上が新しい)。

週明けにトランプ大統領は、なんと退院。経過観察はホワイトハウスで行うようだ。ホワイトハウスは完全にクラスター化している。
バイデン候補との支持率の差は開くばかり(TXモーサテ10/5)。

コロナを過小評価していた結果自身も感染、という事実に対して国民の目はさらに厳しさを増した感がある。
株価。翌日はなんと堅調に推移。追加経済対策の交渉が週末から継続して行われている、という報道もどういうわけか「安心材料」。ところが7日未明、トランプ大統領が「追加経済対策は大統領選挙が終わってから!」とツイートして市場は失望売りのマイナス転換。

日足のダウは、DC後横に動くような感じ。9月上旬の高値を抜けないでいる。週足で見てみると、ダウはいまだにコロナ前の株価レベルに達していないのをいまさらながらに知る。

さて、大統領が復帰したあと、コロナに対してどういう態度を取るのか。まず、ほかの国の元首でコロナに感染したとき(英ジョンソン首相&&ブラジルボルソナロ大統領)どうだったかを見てみる。
回復時期。ともに16日以上。ジョンソン首相は入院した。

実は、あまり影響が出ていない。

人質策みたいな感じですが、共和党は何度も譲歩しているのに民主党が一歩も引かないことにキレたのはたしか。ところが相場が下落したので、あわてて、
と、航空業界向け救済措置はサインするよ!と切り返す。いろいろと忙しかった1週間だった。